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光に紛れて死す
きみもぼくも失われていく。失っている。生まれたときから、少しずつ。世界はいつしか終わるだろう。きみやぼくに限らず、全ての世界が静かに終わりを迎えるだろう。消滅する順番を待ちながらぼくらは体温を保ち続ける。きみもぼくも失われながら呼吸をしている。失われながら存在している。連綿と続くその課程が酷く愛しいのは、終わりが在るからで。終焉が訪れるからこそこんなに幸せなんだ。

永遠なんて終わりのないものは怖いけど。この幸せはずっと在ればいいのに。
by lullingly | 2006-05-06 00:10 | *30TITLE


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